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このページでは、TLS接続を有効にしたxrdpをセットアップする方法について解説します。 <<TableOfContents>>

このページでは、TLS 接続を有効にした xrdp をセットアップする方法について解説します。

== 対象バージョン ==
2015年3月現在、TLS 対応バージョンの xrdp は正式にリリースはされていませんが、開発版では TLS が既にサポートされています。
[[https://github.com/neutrinolabs/xrdp/commit/52cac060923ab40fba27e37b108745acd4e9f837|2014年11月21日以降の開発版]]で TLS が安定して動作するようになっています。
また、近日中に TLS 対応の 0.8.1 をリリースすると、開発者の [[https://github.com/neutrinolabs/xrdp/issues/162#issuecomment-75826370|Jay Sorg が発言しています]]。

インストールされている xrdp のバージョンがわからない場合は /etc/xrdp/xrdp.ini に以下のような記述があるか確認することでも、TLS 対応しているかの目安になります。
{{{
# security layer can be 'tls', 'rdp' or 'negotiate'
# for client compatible layer
security_layer=rdp
# X.509 certificate and private key
# openssl req -x509 -newkey rsa:2048 -nodes -keyout key.pem -out cert.pem -days 365
certificate=
key_file=
}}}

== 対象環境 ==
本ページの内容は以下の環境でテストしましたが、他の環境でもほぼ同様です。

 * Ubuntu 14.04.1 LTS
 * xrdp master 20150108版 ([[https://github.com/neutrinolabs/xrdp/commit/ee8998483beee0db30c3e8b5d7bc3d2fa7d80c9d|ee89984]])

== 設定方法 ==

=== TLS 証明書の作成 ===

まず最初に xrdp で使用する秘密鍵と証明書を作成する必要があります。正式な認証局に署名してもらった証明書がある場合は、それを使用しても構いません。
正式な証明書を使用しない場合は、自己署名証明書(オレオレ証明書)を作成して使用することになります。

詳しい作成方法は本ページでは説明しないので、以下のページなどを参照して作成してください。
 * [[http://d.hatena.ne.jp/ozuma/20130511/1368284304|オレオレ証明書をopensslで作る(詳細版) - ろば電子が詰まっている]]

とりあえずお手軽に作成したい場合は、以下のコマンドで作成することができます。

{{{
$ openssl req -x509 -newkey rsa:2048 -nodes -keyout key.pem -out cert.pem -days 365
}}}

下のように途中でいくつか入力を求められますが、何も入力せずひたすら Enter でも OK です。
{{{
Country Name (2 letter code) [AU]:
State or Province Name (full name) [Some-State]:
Locality Name (eg, city) []:
Organization Name (eg, company) [Internet Widgits Pty Ltd]:
Organizational Unit Name (eg, section) []:
Common Name (e.g. server FQDN or YOUR name) []:
Email Address []:
}}}

上手くいくと '''cert.pem''' と '''key.pem''' という2つのファイルができます。


=== TLS 証明書の配置 ===

前のステップで作成した '''cert.pem''' と '''key.pem''' を /etc/xrdp に置きます。正式な証明書を持っている場合は、ファイル名は必ずしもこの通りになっていなくても大丈夫ですが、秘密鍵が key.pem 証明書が cert.pem というファイル名になっている前提で説明します。

コマンド実行例:
{{{
$ sudo cp cert.pem key.pem /etc/xrdp
}}}

次に、配置した証明書の場所を xrdp.ini 内の '''certificate''', '''key_file''' に設定します。sudoedit コマンドなどを使用して xrdp.ini を書き換えます。

{{{
$ sudoedit /etc/xrdp/xrdp.ini
}}}

差分はこんな感じです。certificate, key_file のデフォルト値はそれぞれ /etc/xrdp/cert.pem, /etc/xrdp/key.pem なので空欄にしたままでも同じなのですが、説明のために明示的に書いています。証明書と秘密鍵のファイル名が異なる場合は、実際の環境に合ったものを指定してください。
{{{
--- /etc/xrdp/xrdp.ini.orig 2015-03-18 02:19:39.004806000 +0900
+++ /etc/xrdp/xrdp.ini 2015-03-18 02:20:26.884806000 +0900
@@ -13,11 +13,11 @@
 crypt_level=high
 # security layer can be 'tls', 'rdp' or 'negotiate'
 # for client compatible layer
-security_layer=rdp
+security_layer=tls
 # X.509 certificate and private key
 # openssl req -x509 -newkey rsa:2048 -nodes -keyout key.pem -out cert.pem -days 365
-certificate=
-key_file=
+certificate=/etc/xrdp/cert.pem
+key_file=/etc/xrdp/key.pem

 # regulate if the listening socket use socket option tcp_nodelay
 # no buffering will be performed in the TCP stack
}}}


=== セキュリティレイヤの設定 ===
一つ前の差分にも含まれていますが '''security_layer=rdp''' となっている部分を '''security_layer=tls''' と書き換えます。

これは RDP 接続の暗号化方法の指定で、'''rdp''' を指定した場合は従来の RC4 による暗号化、'''tls''' を指定した場合は TLS による暗号化、'''negociate''' を指定した場合は、クライアントが対応している方法を自動的に判別します。

今回はより安全な接続をセットアップするため、従来の RC4 を使用せず TLS のみを使用するよう '''security_layer=tls''' としておきます。

このページでは、TLS 接続を有効にした xrdp をセットアップする方法について解説します。

対象バージョン

2015年3月現在、TLS 対応バージョンの xrdp は正式にリリースはされていませんが、開発版では TLS が既にサポートされています。 2014年11月21日以降の開発版で TLS が安定して動作するようになっています。 また、近日中に TLS 対応の 0.8.1 をリリースすると、開発者の Jay Sorg が発言しています

インストールされている xrdp のバージョンがわからない場合は /etc/xrdp/xrdp.ini に以下のような記述があるか確認することでも、TLS 対応しているかの目安になります。

# security layer can be 'tls', 'rdp' or 'negotiate'
# for client compatible layer
security_layer=rdp
# X.509 certificate and private key
# openssl req -x509 -newkey rsa:2048 -nodes -keyout key.pem -out cert.pem -days 365
certificate=
key_file=

対象環境

本ページの内容は以下の環境でテストしましたが、他の環境でもほぼ同様です。

  • Ubuntu 14.04.1 LTS
  • xrdp master 20150108版 (ee89984)

設定方法

TLS 証明書の作成

まず最初に xrdp で使用する秘密鍵と証明書を作成する必要があります。正式な認証局に署名してもらった証明書がある場合は、それを使用しても構いません。 正式な証明書を使用しない場合は、自己署名証明書(オレオレ証明書)を作成して使用することになります。

詳しい作成方法は本ページでは説明しないので、以下のページなどを参照して作成してください。

とりあえずお手軽に作成したい場合は、以下のコマンドで作成することができます。

$ openssl req -x509 -newkey rsa:2048 -nodes -keyout key.pem -out cert.pem -days 365

下のように途中でいくつか入力を求められますが、何も入力せずひたすら Enter でも OK です。

Country Name (2 letter code) [AU]:
State or Province Name (full name) [Some-State]:
Locality Name (eg, city) []:
Organization Name (eg, company) [Internet Widgits Pty Ltd]:
Organizational Unit Name (eg, section) []:
Common Name (e.g. server FQDN or YOUR name) []:
Email Address []:

上手くいくと cert.pemkey.pem という2つのファイルができます。

TLS 証明書の配置

前のステップで作成した cert.pemkey.pem を /etc/xrdp に置きます。正式な証明書を持っている場合は、ファイル名は必ずしもこの通りになっていなくても大丈夫ですが、秘密鍵が key.pem 証明書が cert.pem というファイル名になっている前提で説明します。

コマンド実行例:

$ sudo cp cert.pem key.pem /etc/xrdp

次に、配置した証明書の場所を xrdp.ini 内の certificate, key_file に設定します。sudoedit コマンドなどを使用して xrdp.ini を書き換えます。

$ sudoedit /etc/xrdp/xrdp.ini

差分はこんな感じです。certificate, key_file のデフォルト値はそれぞれ /etc/xrdp/cert.pem, /etc/xrdp/key.pem なので空欄にしたままでも同じなのですが、説明のために明示的に書いています。証明書と秘密鍵のファイル名が異なる場合は、実際の環境に合ったものを指定してください。

--- /etc/xrdp/xrdp.ini.orig     2015-03-18 02:19:39.004806000 +0900
+++ /etc/xrdp/xrdp.ini  2015-03-18 02:20:26.884806000 +0900
@@ -13,11 +13,11 @@
 crypt_level=high
 # security layer can be 'tls', 'rdp' or 'negotiate'
 # for client compatible layer
-security_layer=rdp
+security_layer=tls
 # X.509 certificate and private key
 # openssl req -x509 -newkey rsa:2048 -nodes -keyout key.pem -out cert.pem -days 365
-certificate=
-key_file=
+certificate=/etc/xrdp/cert.pem
+key_file=/etc/xrdp/key.pem

 # regulate if the listening socket use socket option tcp_nodelay
 # no buffering will be performed in the TCP stack

セキュリティレイヤの設定

一つ前の差分にも含まれていますが security_layer=rdp となっている部分を security_layer=tls と書き換えます。

これは RDP 接続の暗号化方法の指定で、rdp を指定した場合は従来の RC4 による暗号化、tls を指定した場合は TLS による暗号化、negociate を指定した場合は、クライアントが対応している方法を自動的に判別します。

今回はより安全な接続をセットアップするため、従来の RC4 を使用せず TLS のみを使用するよう security_layer=tls としておきます。