X11RDP-RH-Matic

これはなに

Red Hat 系の Linux ディストリビューションで xrdp & x11rdp を簡単にビルド&インストールするためのツールです。 簡単にいうと X11RDP-o-Matic の Red Hat 版です。

ツールの目的は X11RDP-o-Matic とほぼ同じで、ディストリビューションによっては必ずしも最新の xrdp のパッケージが用意されていない場合がありますが、本ツールを使うと最新の xrdp & x11rdp を簡単にインストールできます。ビルドしたバイナリは rpm 形式のパッケージとして作成された上でシステムにインストールされるため、アンインストールの際もコマンド一発で綺麗に削除できます。

質問などあれば github の issue またはユーザ会のメーリングリストにお願いします。日本語で大丈夫です。

対応ディストリビューション

CentOS 6, 7 を主たるターゲットとして開発しています。開発は CentOS 7 上で行っており、最新の RHEL クローンとひとつ前のバージョンサポートします。

おそらく RHEL6 以降のクローンであれば動作すると思いますが、リストに載っていないディストリビューションで動作確認ができた場合はぜひ報告してください。

動作確認済み

たぶん動くディストリビューション

必要なもの

github から X11RDP-RH-Matic を取得するために git が必要なので yum で予めインストールしておきます。

$ sudo yum -y install git

使い方

安定版は master ブランチを取得、開発版は develop ブランチを取得してください。下記の例では master ブランチを取得します。

$ git clone --depth 1 -b master https://github.com/metalefty/X11RDP-RH-Matic.git

ダウンロードしたらディレクトリに入り、X11RDP-RH-Matic.sh を実行します。

実行の際には /tmp の空き容量が 1GB 前後必要ですので注意してください。--tmpdir オプションで他のディレクトリを指定することもできます。

$ cd X11RDP-RH-Matic
$ ./X11RDP-RH-Matic.sh

依存関係で必要となるソフトウェアを自動的にインストールしながらビルドが進んでいきます。必要に応じて root への昇格を sudo を通じて行うので、sudo で root になれるように予め設定しておいてください。ノンストップでビルドを進めたい場合は、NOPASSWD を sudoers に設定してください。

主要なオプション

主要なオプションを紹介します。ここに書かれた情報は古い可能性があるので最新の情報は --help を参照してください。

インストール後の設定

エラーにならずに無事に終了したら、xrdp & x11rdp はシステムにインストールされ、デーモンが起動し、リモートデスクトップクライアントから接続できる状態になっています。他のパッケージと整合性を取るため、インストール後に自動起動しないようになりました。使っている OS にあわせて

# systemctl enable xrdp
# systemctl start xrdp

などとして、手動でデーモンを起動してください。SELinux 関連の問題でデーモンが起動しない場合があります。いくつか回避方法があるので、下記 Bugzilla を参考に対応してください。

X11RDP-o-Matic と違い、ログインセッションを設定するツールは(まだ)ないので、/etc/xrdp/startwm.sh を手動で編集してください。

アンインストール

X11RDP-o-Matic でインストールした xrdp & x11rdp をアンインストールするには以下のコマンド実行します。

# yum remove xrdp x11rdp

開発ブログ

v1.0.0 のリリースノートはこちらです。

こちらで最新の開発状況などを書いているかもしれません。

最終更新日時 2016-06-16 05:14:02 更新者 meta