== これはなに ==
Red Hat 系の Linux ディストリビューションで xrdp & x11rdp を簡単にビルド&インストールするためのツールです。 簡単にいうと [[X11RDP-o-Matic]] の Red Hat 版です。

ツールの目的は [[X11RDP-o-Matic]] とほぼ同じで、ディストリビューションによっては必ずしも最新の xrdp のパッケージが用意されていない場合がありますが、本ツールを使うと最新の xrdp & x11rdp を簡単にインストールできます。ビルドしたバイナリは rpm 形式のパッケージとして作成された上でシステムにインストールされるため、アンインストールの際もコマンド一発で綺麗に削除できます。

質問などあれば [[https://github.com/metalefty/X11RDP-RH-Matic/issues|github の issue]] または[[https://groups.google.com/forum/#!forum/xrdp-jp|ユーザ会のメーリングリスト]]にお願いします。日本語で大丈夫です。

== 対応ディストリビューション ==
CentOS 6, 7 を主たるターゲットとして開発しています。開発は CentOS 7 上で行っており、最新の RHEL クローンとひとつ前のバージョンサポートします。

おそらく RHEL6 以降のクローンであれば動作すると思いますが、リストに載っていないディストリビューションで動作確認ができた場合はぜひ報告してください。

=== 動作確認済み ===
 * Red Hat Enterprise Linux Server release 7.2 (Maipo)
 * CentOS release 6.5 (Final)
 * CentOS release 6.6 (Final)
 * CentOS Linux release 7.2.1511 (Core)
 * Scientific Linux release 6.5 (Carbon)

=== たぶん動くディストリビューション ===
 * Scientific Linux 7
 * Oracle Linux 7
 * other RHEL 6 or 7 clones

== 必要なもの ==
 * git

github から X11RDP-RH-Matic を取得するために git が必要なので yum で予めインストールしておきます。

{{{
$ sudo yum -y install git
}}}
== 使い方 ==
安定版は master ブランチを取得、開発版は develop ブランチを取得してください。下記の例では master ブランチを取得します。

{{{
$ git clone --depth 1 -b master https://github.com/metalefty/X11RDP-RH-Matic.git
}}}
ダウンロードしたらディレクトリに入り、X11RDP-RH-Matic.sh を実行します。

実行の際には '''/tmp の空き容量が 1GB 前後必要'''ですので注意してください。'''--tmpdir''' オプションで他のディレクトリを指定することもできます。

{{{
$ cd X11RDP-RH-Matic
$ ./X11RDP-RH-Matic.sh
}}}
依存関係で必要となるソフトウェアを自動的にインストールしながらビルドが進んでいきます。必要に応じて root への昇格を sudo を通じて行うので、sudo で root になれるように予め設定しておいてください。ノンストップでビルドを進めたい場合は、NOPASSWD を sudoers に設定してください。

== 主要なオプション ==
主要なオプションを紹介します。ここに書かれた情報は古い可能性があるので最新の情報は --help を参照してください。

 * '''--noinstall''' ビルドのみ行い、ビルド終了後にインストールを行いません。
 * '''--nox11rdp''' x11rdp (バックエンド) をビルドしません。
 * '''--with-xorg-driver''' x11rdp の後継となるバックエンドの xorgxrdp をビルドします。
 * '''--https''' git clone を https のみで行います。ファイアウォール等で外に出られるポートが制限されている場合に使用します。

== インストール後の設定 ==
エラーにならずに無事に終了したら、xrdp & x11rdp はシステムにインストールされ、--(デーモンが起動し、リモートデスクトップクライアントから接続できる状態になっています)--。他のパッケージと整合性を取るため、インストール後に自動起動しないようになりました。使っている OS にあわせて

{{{
# systemctl enable xrdp
# systemctl start xrdp
}}}

などとして、手動でデーモンを起動してください。SELinux 関連の問題でデーモンが起動しない場合があります。いくつか回避方法があるので、下記 Bugzilla を参考に対応してください。

 * https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1177202#c15

[[X11RDP-o-Matic]] と違い、ログインセッションを設定するツールは(まだ)ないので、/etc/xrdp/startwm.sh を手動で編集してください。

== アンインストール ==
X11RDP-o-Matic でインストールした xrdp & x11rdp をアンインストールするには以下のコマンド実行します。

{{{
# yum remove xrdp x11rdp
}}}
== 開発ブログ ==
v1.0.0 のリリースノートはこちらです。

 * [[http://w.vmeta.jp/tdiary/20140614.html#p01|RHEL/CentOS 向け xrdp インストール支援ツール X11RDP-RH-Matic v1.0.0 リリース! #xrdp_jp]]

こちらで最新の開発状況などを書いているかもしれません。

 * http://w.vmeta.jp/tdiary/?category=X11RDP-RH-Matic