本記事では、とりあえず xrdp をインストールして使うためのクイックスタート方法を説明します。
xrdp のインストール方法は Linux または他 OS の各ディストリビューションによって異なります。
Debian 9 / Ubuntu 16.10 以降
Debian sid, Ubuntu 16.10 では、公式のリポジトリに最新の xrdp 0.9.0 系が収録されています。これを使っておけば OK です。 Debian チームと xrdp 開発チームは連絡を取りながら、xrdp のパッケージを更新しているので、最も開発者の意図に近いパッケージとなっています。
Debian から Ubuntu にパッケージが流れるには少し時間がかかるため、Ubuntu より Debian のパッケージの方が新しい傾向にあります。
インストールは apt で入れるだけで OK です。xrdp と xorgxrdp という2つのパッケージをインストールしますが、 xrdp をインストールしようとすると xorgxrdp も同時にインストールされるはずです。
# apt install xrdp
CentOS 7
2018年5月現在、公式パッケージとEPELで最新のパッケージが提供されています。xrdp と xorgxrdp の2つのパッケージをインストールします。依存関係で xrdp-selinux パッケージも自動的にインストールされるはずですが、インストールされなければ別途インストールしてください。
Fedora などのEPELを使用できるディストリビューションについても、基本的には同じです。
# yum install xrdp # yum install epel-release # yum install xorgxrdp
最新の開発ブランチを追いかけたい場合は X11RDP-RH-Matic を使ってインストールすることができます。
その他
xrdp と xorgxrdp の2つのパッケージがあればどのディストリビューションでも大抵使用できると思います。 ディストリビューションのインストール方法に従ってインストールしてください。
Arch Linux では AUR を使用する必要があるかもしれません。
FreeBSD
FreeBSD Ports Collection に net/xrdp (0.6系) と net/xrdp-devel (0.9系)が収録されています。2017年5月現在のおすすめは、net/xrdp-devel です。こちらは最新のリリースに追従しています。
以下のコマンドでインストールすることができます。
# make -C /usr/ports/net/xrdp-devel install clean
portmaster を使う場合は以下のように。
# portmaster net/xrdp-devel
インストール後 /etc/rc.conf に以下の2行を追加します。
xrdp_enable="YES" xrdp_sesman_enable="YES"
xrdp を起動するには service コマンドを使います。
# service xrdp start